内山まもる版「ウルトラマンA」完全復刻版を読む

先に発売されていた内山版「帰ってきたウルトラマン」もかなりアレだったが、それに輪をかけたアレ度という印象(苦笑)。
巻頭に「ウルトラA」から「ウルトラマンA」に放映直前になってタイトル変更が成された経緯が記してあり、なんと「ウルトラA」〜「Z」までが商標登録されていたからというのがその理由。それは良いのだが

なお、「小学三年生」6月号の「ウルトラマンAコーナー」では、 「ウルトラAは、なぜ、ウルトラマンAになったのですか。教えてください」 という読者投稿を掲載し、 「ウルトラマンAは、はじめ、ウルトラAといっていましたが、 地球についたとき、銀河連ぽうの、宇宙けいびたいの指令で、 『ウルトラマンA』と、なまえをかえました」と答えていた。

・・・って、この改名指令に一体どーゆー意図が・・・?>宇宙けいびたい


さらに本編に目を移すと、ほぼ全ページにわたってツッコミドコロ満載という凄まじい状況になっている。一応その一端を紹介しておくと

  • 第1話ではマンガのタイトルが「ウルトラA」(これは仕方ないとして)
  • ウルトラ5兄弟勢揃いシーン。初代マンの紹介テロップに「古いウルトラマン
  • タリウム光せんの発射音「ドピッ」
  • 6月号の欄外で「7月号では超獣ドラゴリーが出る!」と予告しておきながら、次号に登場したのはガマス
  • TVでは2話使って描かれたエースキラーのエピソードが、わずか9ページ・55コマのあっさり風味。
  • ツノがないウルトラの父
  • 南がいつの間にか消えていて、何の説明もなく一人で変身している北斗。
  • 最後の敵が再生ベロクロン。
  • 光の国に帰る理由がまったくもってわからず、うやむやのうちに地球を去るA。


と、こんな具合だが、本編のインパクトはぜひ読んで体感して頂きたい。

巻末の田口成光構成によるウルトラ兄弟の座談会も圧巻だ(笑)