映画「バタフライ・エフェクト」観賞@渋谷/シアター・イメージフォーラム(20:45〜22:50)

kitakogane_aoi2005-07-01

映画¥1000均一の日だというのに、その制度が適用されない唯我独尊のアート系ミニシアター「イメージフォーラム」のレイトショーをわざわざ観に行く。
『超映画批評』で大絶賛されていて、ずっと気になっていた「バタフライ・エフェクト」という作品。
一応、タイムトラベルの要素が、映画の重要な根幹を成している為、「SF」のカテゴリーに分類されるであろうと思われる。しかしド派手なメカやSFXがあるわけじゃないので、画面自体はひたすら地味。・・・なのだが、ストーリー構成と展開がハンパでなく見事なので、全く飽きることなく一気呵成にラストまで見せられてしまう。
実際のトコ、仕事帰りに観た映画で、欠伸一つ出ることなくのめり込んで観られたのは初めてのケースかもしれない。


過去を修正する能力に覚醒した青年が、その忌まわしい思い出の抹消に奔走することで、現在置かれた状況を変革させていくというのが大まかなあらすじ。
タイトルの『バタフライ・エフェクト』とは「ある場所で蝶が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こる」・・・・・初期条件のわずかな違いが、将来の結果に大きな差を生み出す、という意味のカオス理論の一つ。
つまり、わずかに変化させた過去の出来事の為に、主人公を取り巻く現在の環境が激変してしまうのだ。
幼馴染を救う為に何度と無く過去に戻り、現在の環境を変えていこうとする主人公。・・・・・


これ以上はネタバレになるので隠蔽。
とにかく息つく間もないほどの面白さ。評判が高いのも納得。
特に結末のほろ苦さと言ったらもう・・・。
切な過ぎるラストシーンに思わず涙。
観終わった後でジワジワと来る感じもイイ。
文句なしの「大傑作」。
劇場で観られる方には、是非とも観て欲しい。