映画「時をかける少女」観賞@テアトル新宿(10:20〜12:00)

kitakogane_aoi2006-08-30

今頃になって飛び石で夏休みがとれた(明日は普通に出勤)ので、かねてより観るつもりだった「時をかける少女」をようやく観に行く。テアトル新宿は毎週水曜1000円均一なので、この機会を逃す手はない。
予告編開始直前に到着してみると、私と同じ考えの人間が大半だったらしく、朝一の上映なのに既に場内は満員。最後列に1つだけ空席を見つけ、するりとそこに滑り込み、なんとか着席観覧出来た。その後も続々と客は詰め掛けていたので、朝一から立ち見の盛況ぶり。恐るべき人気である。


さて、本編。
各所で大絶賛されている通り、なるほどよく出来ている。細かいアラを探せばいくらでも見つかるが、そのあたりは枝葉末節に過ぎないので不問。
間違っても「魂を揺さぶる愛と感動のスペクタクル超大作」でもなんでもないが、心に残る良作であることは確か。
最近のタイムリープ物では洋画の「バタフライ・エフェクト」が出色の出来であったが、あそこまでハードな展開にはならず、むしろ気楽に笑いながらテンポ良く見られて楽しい。共通するのはラストのせつなさくらいか。
背景美術も素晴らしく、現代が舞台なのに、シーンによってはなぜかノスタルジックな雰囲気漂う情感溢れるものとなっている。中年親父が観るとうっかり泣きそうになるからヤバイ。


せつなくも感動的なラストシーンの後、かなりウルッと来てたんで、ああヤバイと思ったのだが、エンディングで奥華子が歌う主題歌「ガーネット」を聴いてあえなく涙腺決壊。歌詞と曲がハマリ過ぎ。これは泣ける。


・・・というわけで、若干、人を選ぶきらいはあるものの(少なくともアニメアレルギーの人には薦められない)、より多くの人にこの作品を観てもらいたいと思った。
少なくとも私は、夏が終る前に、この映画を観ることが出来、非常にラッキーだったと思う。