映画「ミスト」観賞@MOVIX亀有(21:45〜24:00)

kitakogane_aoi2008-05-29

http://www.mistmovie.jp/

D


ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」のフランク・ダラボン監督が、スティーブン・キングの短編小説「霧」を映画化。


とある田舎町を嵐が襲った翌日、深い霧が発生し、町中を覆ってしまう。霧の中には、正体不明の謎の生物が潜んでいた。スーパーマーケットの店内に避難した住民たちは、決死の脱出を試みようとするが、やがて極限のパニック状態に陥っていく・・・。


霧が出てきた瞬間、「首都消失」が頭をよぎった(笑)が、まぁあんな感じではなく、すべてにおいて物凄くよく出来ている映画。
ダラボン監督の演出の適確さは実に見事。映画の世界に没入させられてしまう。
謎のモンスターの襲撃も恐ろしいが、それ以上に恐ろしいのが、極限状況に置かれた人間の心理。この心理面の描写もよく出来ていた。

皮肉としか言いようが無い最後の結末は、非常にダウナーな気分にさせられるが(「セブン」のような後味)、あえて見当違いな私見を述べると、要は「人間、最後の最後まであきらめてはいけない」ということを逆説的に表現した結末と捉えることも出来る(←多分違うw)。


とはいえ、ハリウッド映画で、こんなダークな結末は非常に珍しい。それを差し引いたとしても「傑作」と呼んで全く申し分のない映画。
恐らく、賛否両論だとは思うが。
地上波で放送出来るのかどうかも、非常に気になる。