舞台「Rokujo〜源氏物語〜六条御息所より〜」観覧@草月ホール(12:30〜13:50)

kitakogane_aoi2009-04-05

出演:舘形比呂一/橘るみ/大貫勇輔/上田樹(ドラム)/和音美桜北原里英
演出・振付:上田遙
音楽:HIROSHI WATANABE


キタリエが出演する舞台を観に行く。
源氏物語の世界を六条の視点から表現した舞踊劇。
台詞は一切なく、演者の舞踊のみで、複雑な心理描写を表現する為、非常に敷居の高い舞台であった。
入場時に配布されたパンフを熟読し、ある程度、世界観を把握して臨んでいなければ、かなり厳しい観賞になっていたかもしれない。


しかし、舘形比呂一をはじめとする出演者の躍動感溢れるパフォーマンスはいずれも素晴らしく、圧倒的な迫力と共に、揺れ動く繊細な感情をも十二分に表現していた。実に見事。


キタリエの登場は、終幕直前の場面に入ってからの約2分ほど。主人公の少女時代という設定で、宙を舞う蝶と戯れる場面。
素足に白い衣裳姿で、蝶をつかまえようと何度もジャンプする笑顔のキタリエ。台詞なしの独り芝居だが、その分表現力が要求されるので難しい。が、畑違いの分野に初挑戦ということを考えれば、まずまず健闘したとは言えるだろう。ただ、この舞台の格調的な意味でのレベルの高さから見れば、若干の違和感を覚えてしまったのも、また事実ではあるが。


カーテンコール。
拍手が鳴り止まず何度も何度も。
多分、本編よりもカーテンコールに出てた時間の方が長いと思われw>キタリエ
この時の所作もなんともぎこちなく、素人丸出しというか、まぁ事実、素人に毛が生えた程度なんで仕方ないのだが。
周りの教養高そうな客にどう受け止められたのか、非常に心配ではある(娘を思う父親のような心境・・・)
ともあれ、滅多なことでは味わえない有意義な経験になったであろうことは間違いないので、是非これを足掛かりに今後のステップアップに繋げてもらいたいものである。