映画「アラモ」試写会@東京厚生年金会館

上映前にトークショーがあるということで、誰が出てくるのかと思ったらテリー伊藤だった(笑)。アメリカン・カルチャーに造詣が深く、ウェスタン・ファッションも似合うということでの人選だとか。
で、テリー氏、オイオイ大丈夫か?と思うくらいに「アラモ」大絶賛トーク。アラモ砦に立て籠もる人々の姿に、自分の学生運動時代の青春がオーバーラップしたとかなんとか。
若干しゃべり過ぎの感あり。
で、トーク終了後にマスコミ用の宣材撮影。客席側に下りたテリー氏が、客と一緒に「リメンバー・ジ・アラモ!」と叫びながら拳を突き上げるとゆー、よくありがちなヤツ。
それが終って本編上映。

映画「アラモ」と言えば44年前のジョン・ウェイン版が有名だが、今回の作品はその有名な“アラモ砦の戦い”をより史実に忠実に映像化した戦争ドラマとなっている。
わずか200人の民兵で、数千人を擁するメキシコ軍に立ち向かわなければならないという圧倒的に不利な状況の中、13日間にわたって壮絶な攻防を繰り広げた伝説の男たちの戦いを描く一方、彼らが織りなす人間模様が等身大の演出で表現されている。

設定としては、私的にかなり燃えるシチュエーションなのだが、なんとなくドラマ部分に西部劇特有のまったり感があり、どうもイマイチのめり込めなかったのが残念。かなり展開がタルいように感じた。
あと私は、アメリカの西部開拓史あたりの知識が非常に疎いので、最後の方の展開でちょっと驚いたりもして(苦笑)。
後世の目から見れば「ヒューストン将軍よくぞやり遂げた!」なんだろうけど、アラモ砦を死守して散っていった連中の立場から見れば、先を見据えた苦渋の選択とはいえ「これってどうよ?」って気がしなくもない。いや戦略的には十分正しいんだけど。
とりあえず、ひと通りアメリカ西部史を勉強したあと、もう一度ちゃんと観たいという感じの作品だったなと。