『富野に訊け!』発売記念・富野由悠季監督サイン会&トークショー@高田馬場まんがの森本店BSホール(13:00〜)

kitakogane_aoi2005-07-18

12時半開場だったのだが、毎度のごとく15分程遅れて現場到着。
既に入場は開始されていたものの、まだ私の整理番号までは呼び込まれていなかった為、事なきを得る。
入場してみると、3人掛けのテーブルが全面に並べられたセミナールーム形式の会場。前から5列目くらいに着席。開演を待つ。
非常に印象的だったのは、客が全員物音一つ立てず、シーンと静まり返った状態だったこと。何と言うか物凄い緊張感に支配された空気が場内に漲っていたというか・・・。いや、どう考えても普通にイベントという雰囲気じゃなかったです(激苦笑)。

      • -

13時05分。アニメージュ大野修一編集長の司会でイベントスタート。
最初に劇場版「Ζ」の予告編(15秒版)が上映された後、客のトミノコールの中、会場後方から体を低く屈めつつ御大登場。
まずは軽く挨拶。
「先日、同窓会的な集まりに出席してきたのですが、僕と同世代の人たちの枯れっぷりに、激しく絶望しました。僕の場合、こうして若い人たちと接する機会が持て、未だに気持ちが若く保たれているのを身にしみてシアワセに感じております」

      • -

まずはリアル版「富野に訊け!」ということで、事前に参加者から募った相談ゴトを、大野編集長が読み上げ、御大がそれについてリアルタイムで回答していくスタイルのトークショー

これ、逐一書いていったら徹夜になりそうなので(とにかく御大の話の情報量は毎度のことながら凄まじい)、2ちゃんのこのスレあたりをご参照のコト。
あと8月10日あたりに「AnimeTV」で、この模様はオンエアされるようなので、そちらを要チェックということで(かなりの晒されっぷりのような気がするが・・・)。


印象的だったのは「じっとしてないで、とにかく動け!」の連発。
人間、じっと思いつめていると、マイナス思考に陥りがちで、ひたすら鬱に入っていくので良い結果に結びつかない。思考停止させる為には、とにかく体を動かす。これしかない。
御大自身も数年前から水泳を行い、意識して体を動かすようにしているとのこと。


相談内容は多岐に渡り、子育て、鬱病、結婚問題等々、かなり深刻な悩みなのだが、どんな問題でもトミノ流の人生観で明快かつフレキシブルに即答していく御大はさすがだ。
どうして一般メディアはこんな面白い人を放置しておくのだろう。みのもんたなんかより絶対説教ウマイぞ(笑)。


最後の方で御大自身についての質問もあり、仏教観であるとか、作詞の話、新訳「Ζ」の小説化は?等いろいろ。
新訳「Ζ」については書いてみたいとは思いながらも、物理的に執筆する時間とエネルギーが無いので、まず無いでしょうとのこと。


きっかり1時間でトークショーは終了。
15分程休憩の後、14時20分からサイン会スタート。
一人一人丁寧に応対していく富野監督。なんかサインと一緒にイラストも書いているようである(爆)。参加者は緊張からか、殆ど無言の人が多い。御大と会話出来ていたのはわずか数人。まぁ若い人はビビるよな確かに(笑)。

20分程待って私の番。

まずはスタッフ経由で著書を御大に委ねる。
御大「いつもありがとうございます」(笑顔)
私「あ、いえ、どうもお疲れ様です。よろしくお願いします」(一礼)


御大サイン中・・・。


私「あのー、以前『キングゲイナー』のサイン会の時、監督にいきなり『何でこんなトコ来てるの?』とか言われたことあるんですが、アレ何だったんでしょうか?」


かなり唐突な質問をぶつける私。


御大「あぁ、それはね。こんなトコロにまめに通うな!ってコト」


と、笑いながら握手してくる御大。
周囲のスタッフも爆笑。
くそ。またしても一本取られたか(爆)。
すっかり道化を演じてしまったぜい。
やはり御大はいろんな意味でスゴイよ。
そんな思いをまた改めて実感した今回のイベントではあった。


・・・で、御大のサイン。イラストはハロのようである(笑)。
          ↓