映画「ユナイテッド93」観賞@日比谷スカラ座(13:50〜15:50)

kitakogane_aoi2006-09-01

9.11同時多発テロ事件で、ハイジャックされた旅客機4機の内、唯一、目標に到達することなく墜落したユナイテッド航空93便。その墜落に至るまでの機内の出来事を可能な限り忠実に再現した、どちらかと言えば限りなくドキュメント映画に近い作品。
とりあえずやりたいことはよくわかる。だが、全編ハンディカメラで撮ったような映像が、ガクガクと揺れまくる状態がはじめから終わりまで延々と続くので、乗り物酔いに近い状態となり気分が悪くなる。これはツラい。
また、あまりに客観的な視点で描かれる為、最終的に監督の主張などが全く見えず、映画にした理由が今ひとつ迫ってこないのも難。
あと事件が起こるまでの前半部分が、かなり長く(しかも大した伏線となることもない)非常に退屈だった。ハイジャックされてからは一気呵成にラストまで行くのだが、クライマックスはやたら短く、食い足りなさが残る。まぁいかにもアクション映画といった演出はさすがに出来ないだろうから、ひたすら地味な展開になるのも仕方ないのではあるが。
「事実」の重さをストレートに描くと、こうなるということなんだろうな。
とりあえず1000円均一の日に観て良かった(苦笑)