映画「スピード・レーサー」観賞@MOVIX亀有(21:30〜23:55)

kitakogane_aoi2008-07-06

マッハGoGoGo」ド真ん中世代の私は結構楽しめたが、マトモな映画を期待してる層には、これはかなり辛かろう(笑)

確かに予告篇を見た時、あまりにも車がCGっぽい動きとフォルムで、カットによってはちゃちいミニカーにしか見えず(レースコースは「ワイプアウト」という洋ゲーのイメージに近い)、大いに失望させられたものだが、本編を見たら、さほど気にならなかった。


というか、全編「アニメと実写の中間の世界」を描き出しており、あえてリアリティを排除しているように受け取れたのだ。


マトリックス」の監督だけに、CGをとことんリアルな方向で追求することなど朝飯前だったハズ。
そこをあえて、チープな香りすら漂う原色バリバリの色彩や美術で、ことさら"虚構の世界"であることを強調してみせる演出には、一貫したポリシーが感じられた。


また日本と原作アニメに対するリスペクトも然り。
キャラクターは、ほぼアニメのイメージのままで登場するので、いちいち面白い。
"覆面レーサー"とか出てくるだけで、ちょっと感動する。


中盤で追加されるマッハ号の特殊機能も原作アニメにほぼ忠実(水中走行機能だけはない)で、しっかり映像化されていくのは嬉しい。


忍者や「北斗の拳」まがいの劇中アニメ(突然、出演者が日本語で喋り出す驚きを体感するには、字幕スーパー版推奨)や日本文字の看板など、バリバリに日本が意識されているのも面白い。

ぶっちゃけ原作の主題歌のフレーズが、劇中で流れてくるだけでも、かなりアツイ。


上映時間は2時間15分と、かなり長尺なのだが、随分短く感じた。
人によっては苦行のように長い時間に感じられるかもしれないが(笑)、私はかなりハマって観ていたのだろう。


あと、主人公の名前が「スピード・レーサー」ということに、少なからず衝撃を受けた(笑)


しかし、真田広之の役は一体何だったのだろう?